今回は『プリンセッション・オーケストラ』の第17話の感想をお伝えします!
プリンセッション・オーケストラ 17話 あらすじ
かがりは、最近元気がないクラスメイトの馳川はやてを心配していました。
そんな中、はやてがドランにミューチカラを奪われてしまいます。
戦いを通じて、はやての本心を知ったかがりは、新たな歌の力に目覚めます。
プリンセッション・オーケストラ 17話 感想【ネタバレ有】
はやての胸の内
ひとり遅くまで走り続ける陸上部のはやてちゃん。
トラックを駆け抜ける姿はとてもストイックで、美しいけれど同時にどこか切なさも感じさせます。
周囲が帰ってしまっても練習を続ける姿勢からは、彼女の強い意志が伝わってきますね。
そんなはやてちゃんが気にしていたのは、練習も含めて歌もダンスも「好きだからやれる」というかがりの言葉でした。
かがりはいつもまっすぐで、「好き」という気持ちをそのままエネルギーに変換しているタイプ。
それが羨ましくもあり、自分とは違うと感じてしまう。
だからこそ、はやてちゃんの胸の内には複雑な感情が渦巻いていたように思います。
そうなんですよね。最初は純粋に「好き」が原動力になる。
でもいつしか、「どうして私はこれをやっているんだろう?」と疑問が生まれて、楽しかったはずのものが苦しくなってしまう。
練習が義務に感じられて、自分で自分を追い詰めてしまう。
その結果、パフォーマンスもうまくいかなくなり、さらに落ち込む……。この負のループは現実でも多くの人が経験することでしょう。
プリオケはそうした「好き」との向き合い方を真正面から描いてくれるから、妙にリアルで胸に刺さるんですよね。
キャラたちの悩みが自分の悩みとリンクして、思わず感情移入してしまいます……。
「好き」のために
はやてちゃんは走ることが好き。そして歌うことも好き。
どちらも本気で好きだからこそ、逆にどちらを選ぶべきなのかと悩んでしまう。
二兎を追うことは難しいけれど、片方を捨てるなんてできない。
そんな心の葛藤が彼女を苦しめていたように感じました。
はやてちゃんがどんな選択をしても「背中を押す」と誓ったジール。そしてついにジールが新しい歌の力を手に入れる瞬間が訪れます!
ミーティアに続き、ジールも新曲&新必殺技きたぁぁぁぁ!
力強くて、でもどこか温かいメロディ。彼女のキャラクター性にぴったりで、本当にカッコよかったです。
応援すること、支え合うこと
プリンセスはみんなの支えになる存在。
でも彼女たちだって普段は普通の女の子で、悩みも弱さもある。
だからこそ、誰かに支えてもらわなければ立ち上がれない瞬間もある。
生きている限り、人は支える側にも支えられる側にもなる。
いつも強いわけではなく、弱さを見せてもいい。
そして弱さを見せられる相手がいること自体が、実はとても大切なことなのだと気づかされました。
まとめ
プリンセッション・オーケストラ17話は、はやてちゃんの葛藤を通して「好き」とどう向き合うかを問いかける、心に深く響く回でした。
走ることも歌うことも諦められない彼女の姿に、多くの人が共感したのではないでしょうか。
そしてジールの新曲によって描かれた「応援の力」は、プリオケという作品全体のテーマをさらに鮮明にしてくれました。
やっぱり「好き」を突き詰める姿勢ってステキだな~。
第18話の感想は以下のリンクからどうぞ!